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JPホームサプライ株式会社/創立40周年に添えて/その2

2026.2.2

ニュース

令和7年10月24日金曜日、40周年の記念行事として、社員一丸となり屋形船に乗船した。
 屋形船と聞くと、多くの人は隅田川の夜景や、揚げたての天ぷら、畳敷きの座敷を思い浮かべるだろう。風情や粋という言葉がよく似合う、日本らしい娯楽である。しかし、そんな屋形船の魅力を静かに、そして確実に支えている存在がある。それが――トイレットペーパーである。
 平安時代、貴族たちが舟遊びを楽しんでいた頃、当然ながらトイレットペーパーは存在しなかった。もし当時の屋形船にトイレがあったとしても、使われていたのは紙ではなく、木簡や布だっただろう。風流な和歌の宴の裏側で、人知れず不便と工夫が繰り返されていたに違いない。
 時代は下り、江戸時代。屋形船は庶民の憧れとなり、花火見物や酒宴の場として大いに賑わった。長時間の船遊びにおいて、快適さは重要である。ここで初めて、「水上で用を足す」という現実的な問題が、娯楽文化の一部として意識されるようになった。そして現代に至り、屋形船には水洗トイレが設置され、そこには当たり前のようにトイレットペーパーが置かれている。
 屋形船のトイレットペーパーは、決して主役ではない。しかし、もしそれがなかったらどうだろう。どんなに料理が美味しく、景色が美しくても、人は心からくつろぐことができないだろう。トイレットペーパーは、屋形船の「非日常」を支える「日常」の象徴なのだ。
 畳の座敷と夜景、そして清潔なトイレ。伝統と現代技術、風情と実用性。その交差点に、白くて柔らかなトイレットペーパーが静かに存在している。屋形船とは、日本文化の粋だけでなく、日本人の細やかな気配りが形になった空間なのだと、私はトイレの小さなロールを見て思うのである。
 たまたまであるが、40周年に巡り合うこととなり、改めて諸先輩方に感謝申し上げる次第。

キュイ

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